「地域の安全」


みなさんは、シルバーウィークをどう過ごされましたでしょうか?

私は、久し振りに前の職場の後輩たちとバーベキューをして楽しみました。

私自身、決していい先輩では無かった(?)と思いますが、
退職してからもこうやって後輩から誘われると嬉しくなります。先輩冥利につきる思いです。

 

その道中、秋の交通安全運動の一環でしょうが、多くのパトカーを見かけました。
でも、それ以前から私の住んでいる台東区では、パトカーを多く見かけます。

そこで、つい最近 上野警察署の署長さんとお話ししたことを思い出しました。

毎年 定期的に歴代の上野署長さんとお会いする機会をいただいているのですが、
今回赴任された署長さんは、良い意味で とても印象に残るような方でした。

いわゆる「江戸っ子」気質で、物事を本音で語られる方という印象を持ちましたが、
それでいて とても革新派で、共感させていただく事が多かったです。

例えば、
今まで、全体ミーティングなどで署員を表彰するような際は、
署長が一段高い所に立って 低い所にいる署員に表彰状を手渡すのが慣例なのだそうですが、
その行為があまりにも高圧的に見えられるようで、
 
「これでは署員が良い行ないをしても、上司から『褒めてやる』と言われているみたいで、
 誰が賞賛されるべきかが分かりにくいし、向上心にも繋がりにくい。」
 
と、考えられた結果、
今では、署員を一段高い所に立たせて、署長さんが下から表彰状を渡されているそうです。

また、
 
「私は、常日頃から『警察官は、積極的に外に出なければならない』と言っています。
 外出せずに署内に居れば、事件や事故の通報が(向こうの方から)やって来るので、
 その対応だけをしていれば、一見 職務を全うしている様にも見えますが、
 何もなくてもパトロールしたり、周辺のゴミ掃除を警察官が積極的にしたりする事で、
 地域の治安や犯罪抑止力の向上に繋がり、結果、住民が安心して生活できるのです。
 これこそが、警察官の真の職務だと思っています。」
 
とも お話しになられました。

私が言うのは非常におこがましいのですが、素晴らしいお考えだと思いました。

ドラマの世界だけでなく、署長さんのような人格者が実際に居られて、
そして組織の中でも変な障害(?)もなく出世されている現状を知る事ができ、
台東区民としても、とても嬉しかったです。

 
2009/09/25更新


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