キセノンレーザー治療

キセノンとは?

「キセノンライト」という言葉があるように、車や電車などのヘッドライトや建物を夜間ライトアップする際に用いられる光のことを言います。
専門的な用語を用いると、紫外線から近赤外線までの連続した波長光(複合波長)のことを指します。

キセノンレーザー治療器は、生体に有害な紫外線領域を特殊なフィルターを用いて除外しています。
また、電子レンジなどに用いられるマイクロ波とは異なり、金属部分には共鳴しないので、人工骨頭やその他のインプラント類を発熱させる心配も無い「人体に安全な光」です。

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従来の温熱装置との違い

鍼灸院や接骨院等で用いられている従来のレーザー治療器や赤外線治療器に用いられている光は、皮膚の表面でその大部分が吸収されてしまうため、深部の血管には作用しにくいという欠点があります。
また、長時間用いたり出力を高くしたりすると、皮膚表面に熱感が生じ皮膚にピリピリ感が生じるということもありました。
それに比べ、キセノンレーザー治療器は、より深部の血管を拡張し血流を改善させることで治療効果の増強が認められ、また、長時間使用しても皮膚にピリピリ感が生じたり火傷したりすることがありません(痛みを伴いません)。

治療効果

前項でもご説明しましたが、慢性疼痛の原因は、「痛みの悪循環」です。
キセノンレーザー治療は、血管を拡張し末梢循環を改善させると同時にリラックス効果も認められます。
具体的には、

  1. 血流改善作用
  2. 抗炎症作用
  3. 発痛物質(痛み物質)の代謝の促進
  4. 痛み刺激の神経伝達の抑制
  5. 筋緊張の緩和
  6. 創部治癒の促進

などが挙げられます。

使用方法

使用方法は、キセノン光を発光させる機械部分(プローブ)を患部の皮膚に直接当てるだけです。
また、希望により、光と同時にプローブから低周波を流すことで筋肉のコリをほぐします。
一般的な慢性疼痛の治療の場合、週2〜3回(1回 約8〜10分間)が治療の目安です。
初回治療ですぐに効果が認められることもありますが、数回の治療を要する場合もあります。

適応・その他

キセノンレーザー治療器は、肩こり・腰痛症・リウマチ・手根管症候群・各種神経痛・帯状疱疹・月経痛などに対する鎮痛目的だけではなく、冷え性・上肢血行障害(レイノー病・レイノー症候群)・自律神経失調症・慢性便秘症・花粉症・アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎・嗅覚障害・突発性難聴・メニエール病・ハント症候群・アトピー性皮膚炎・湿疹・月経前緊張症・更年期障害による諸症状・むくみなどの疾患に対しても有効です。

また、近年、キセノンレーザー治療についての研究・論文は、日本ペインクリニック学会だけでなく、日本耳鼻科学会・日本リハビリテーション医学会・日本疼痛学会などの学術総会や学会誌にも数多く掲載されています。

治療費

本来、キセノンレーザー治療は保険治療の適応があり、治療費は保険の種類や診療施設にもよりますが、8〜10分で400〜500円です。
現在の法律では混合診療が認められていないため、申し訳ございませんが当診療所では自由診療(保険適応外)で施行しています。
治療費は、できるだけ患者様の負担を軽減するため、保険適応時と同じ10分/500円〜とさせていただいております。
また、自由診療の利点を利用し、キセノン治療を体験していただくため、初回のみ治療費は無料としています。
加えて、当診療所で漢方治療を受けている患者様には15分/500円〜とさせていただいております。(詳しくはお気軽にお問い合わせ下さい。)


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