煎じ薬
煎じ薬とは?
一言で言えば、「生薬を水に入れて煮立たせたもの」です。
生薬とは、「薬として用いるため自然界から採取した物質を利用しやすく加工したもの」と定義されます。
古来より、人間は自然界に存在する様々なものを薬として用いてきました。
それは植物だけではなく、動物の角や皮、化石、貝殻、鉱物にまで及びます。
人類の長い歴史の中で確立された、本当に効果のあるものだけが「漢方薬」として残っているのです。
そう考えると、西洋薬のような高々数十年、数百年の歴史には遠く及ばない「実績」があるのです。
煎じ薬の利点
一般的に、散薬・エキス剤と比べ煎じ薬の方が効き目が強いといわれています。
その理由は、煎じ薬を粉末にする際、一部の成分が蒸発して失われる可能性があるからと言われています。
煎れたてのコーヒーの方が、インスタントよりも「香り」も「コク」も優れていることからも、なんとなくイメージできるのではないでしょうか?
また、オーダーメイドで患者様ひとりひとりに合った生薬のみを使用して煎じることができるのも大きな利点です。
当診療所の煎じ薬の使い方
散薬・エキス剤と比べ煎じ薬の方が効き目が強いということは、必ずしも良い事ばかりではありません。
体のバランスが悪い状態の方が服用すると、消化器系に負担がかかり、却って調子を崩してしまうこともあります。
煎じ薬の強い効果を受け入れ、それを利用するためには、「それなり」の体力が必要です。
そのため、当診療所では、まず散薬・エキス剤で体のバランスを整えた後、「総仕上げ」のような位置付けで煎じ薬を用いることが多いです。
用法
前身の天心堂漢方診療所時代と同様、各々の患者様の体質に合わせて独自に配合した生薬を処方いたします。
また、ご希望の患者様には、処方した生薬を当診療所で煎じ、1回量ごとにパック詰めいたします。(有料です。)
価格
煎じ薬の価格につきましても、前身の天心堂漢方診療所時代と同様、構成生薬の内容によりまして、20日分 18000円〜(消費税込み)となります。
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